CUBE SUGAR CONTAINER

技術系のこと書きます。

Windows 11 に Chocolatey をインストールする

Windows の CLI で扱えるパッケージマネージャのひとつに Chocolatey がある。 今回は、そのインストール方法を確認したのでメモ的にまとめておく。 なお、インストール方法に関する公式のドキュメントは以下にある。 インストールに使う手順やコマンドがい…

dbt を DuckDB で使う

OLAP (OnLine Analytical Processing) の用途に特化した組み込みの RDBMS に DuckDB がある。 そして、dbt には DuckDB 向けのアダプタがあるので、バックエンドのデータベースとして利用できる。 これは、ローカルのマシンでデータ分析をしたり、dbt の機能…

Network Namespace 内の Linux Bridge で STP が動くようになった

以前、システムが所属している以外の (= 非ルートな) Network Namespace 上では Linux Bridge の STP が動作しない件について書いた。 blog.amedama.jp 月日は流れて、去年の話ではあるけど Linux カーネルに以下のパッチが投稿されて取り込まれたようだ。 l…

Lima で仮想マシンのディスプレイを表示する

Lima 1 の仮想マシンは、デフォルトではディスプレイのない Headless モードで動作する。 とはいえ、作業の都合からディスプレイが欲しくなる場面もある。 そこで、今回は Lima の仮想マシンでディスプレイを表示する方法について書く。 使った環境は次のと…

YAMAHA RTX830 で DS-Lite と PPPoE を併用して IKEv2 VPN を使う (ひかり電話なし)

今回は YAMAHA RTX830 で DS-Lite と PPPoE を併用しながら IKEv2 のリモートアクセス VPN を使えるようにする設定を紹介する。 リモートアクセス VPN を利用するためにはインターネット側を起点にした通信が必要になる。 しかし、DS-Lite の IPv4 通信は CG…

Raspberry Pi で AdGuard Home を動かす

AdGuard Home は、インターネット広告や端末のトラッキングなど 1 をブロックすることを目的とした OSS の DNS サーバ (プロキシ) のひとつ。 フィルタリングルールを入れた状態で DNS サーバとして利用することで、端末に依存しないフィルタリング 2 が可能…

自宅のネットワークに YAMAHA RTX830 / WLX212 を導入した

タイトルの通り、自宅のルータに YAMAHA RTX830 を、無線 LAN アクセスポイントに YAMAHA WLX212 を導入してみた。 今回は、それに至る背景や使ってみての所感を述べる。 なお、YAMAHA 製のネットワーク機器を扱うのは、これが初めての経験だった。 YAMAHA R…

データベーススペシャリスト試験に合格した

今回 2023 年秋期のデータベーススペシャリスト試験を受験して合格できた。 後から振り返ることができるように、受験に関する諸々について書き留めておく。 www.ipa.go.jp 受験のモチベーションとしては、データベースについて漠然とした知識の不足を感じて…

Polars と PySpark / スケールアップとスケールアウト

これは Polars Advent Calendar 2023 の 4 日目に対応したエントリです。 qiita.com Polars と PySpark は操作方法が似ていると言われることがある。 そこで、今回はいくつかの基本的な操作について、実際に両者でコードを比較してみた。 また、それぞれの思…

Python: scikit-learn の set_output API で pandas との食べ合わせが改善された

これまで scikit-learn が提供する TransformerMixin の実装 1 は、出力に NumPy 配列を仮定していた。 そのため、pandas の DataFrame を入力しても出力は NumPy 配列になってしまい、使い勝手が良くないという問題があった。 この問題は、特に Pipeline や…

Network Namespace と HAProxy を使って HTTP/2 を試す

今回は OSS のリバースプロキシである HAProxy 1 を使って HTTP/2 を試してみる。 HTTP/2 は HTTP/1.1 に存在するパフォーマンス面の課題を解決することを目的に生み出された。 Google が開発していた SPDY というプロトコルがベースになっている。 HTTP/1.1…

Network Namespace と Libreswan で IPsec VPN を試す (Route-based / VTI デバイス)

今回は Linux の Network Namespace で作ったネットワーク上で Libreswan を動かして IPsec VPN を試してみる。 なお、Libreswan には、いくつかの動作モードがある。 今回は、その中でも Route-based VPN using VTI と呼ばれる動作モードを利用する。 これ…

Network Namespace と nftables で Destination NAT を試す

今回は Network Namespace で作ったネットワーク上で nftables 1 を使った Destination NAT を試してみる。 このエントリは、以下のエントリの続きとなっている。 blog.amedama.jp 上記は Source NAT だったのが、今回は Destination NAT になっている。 使…

Network Namespace と nftables で Source NAT を試す

今回は Network Namespace で作ったネットワーク上で nftables 1 を使った Source NAT (Network Address Translation) を試してみる。 nftables は、Linux で長らく使われてきた iptables 2 などのプログラムを置き換えることを志向したフレームワーク。 nft…

battery で Apple Silicon な MacBook のバッテリー充電に上限を設ける

リチウムイオン電池を使ったバッテリーは、一般的に残量が 0% や 100% の付近にあると劣化が進みやすい。 また、充電サイクルの回数が増える毎に、少しずつではあるが着実に劣化していく。 バッテリーが劣化すると、設計上の容量よりも電気を蓄える力が落ち…

Python: tarfile で tar ファイルを圧縮・展開する

Python の標準ライブラリには tarfile というモジュールがある。 このモジュールを使うと tar 形式で複数のファイルをまとめることができる。 また tarfile モジュールは gzip や bzip2 といった形式の圧縮・展開もサポートしている。 今回は、そんな tarfil…

GCP: Cloud Functions で Cloud Storage にオブジェクトを保存する

今回は Google Cloud の Cloud Functions で実行した処理の中で Cloud Storage にオブジェクトを保存する方法について。 Cloud Functions で実行した何らかの処理の成果物を保存する先として Cloud Storage を使うイメージになる。 操作は、基本的に Google …

Python: lhafile で LZH フォーマットの圧縮ファイルを展開する

一昔前の日本では、ファイルの圧縮に LZH フォーマットがよく使われていた。 今ではほとんど使われることが無くなったとはいえ、しぶとく生き残っているシステムもある。 今回は、そうしたシステムからダウンロードしたファイルを Python の lhafile で展開…

GCP: Cloud Functions を Cloud Scheduler から定期実行する

何らかの処理を定期的に実行したくなる場面は多い。 トラディショナルなやり方であれば、仮想マシンを用意して cron などで処理を呼び出すと思う。 もちろん、それでも良いんだけど、よりシンプルに実装したい気持ちが出てくる。 具体的にはマシンの管理をな…

Python: TrueSkill が収束する様子を眺めてみる

TrueSkill は 2 人以上のプレイヤーまたはチームが対戦して勝敗を決める競技において、プレイヤーの実力を数値にする手法のひとつ。 TrueSkill は Microsoft が開発して特許や商標を保持している。 そのため、アルゴリズムを商用で利用するためには同社から…

Python: イロレーティングが収束する様子を眺めてみる

イロレーティング (Elo Rating) は 2 人のプレイヤーが対戦して勝敗を決める競技において、プレイヤーの実力を数値にする手法のひとつ 1。 歴史のある古典的な手法だけど、現在でも様々な競技のレーティングに用いられている。 今回は、そんなイロレーティン…

Python: LightGBM v4.0 の CUDA 実装を試す

LightGBM のバージョン 4.0.0 が 2023-07-14 にリリースされた。 このリリースは久しぶりのメジャーアップデートで、様々な改良が含まれている。 詳細については、以下のリリースノートで確認できる。 github.com リリースの大きな目玉として CUDA を使った…

pwgen(1) でパスワードを生成する

コマンドラインで使えるパスワードジェネレータのひとつに pwgen(1) がある。 Unix 系の環境であれば、パッケージマネージャからインストールできることが多い。 今回は、そんな pwgen(1) の使い方について見ていく。 使った環境は次のとおり。 $ cat /etc/l…

Lenovo ThinkCentre M75q Tiny Gen2 を買ってメモリとストレージを交換してみた

とある事情から Windows 11 の動作検証をするためのマシンが欲しくなった。 また、検証したい機能は仮想化に関係するので物理的なマシンがあった方が便利そう。 ついでに、我が家には 10 年以上前に購入したミニタワーのデスクトップマシンが残っていたので…

ネットワークスペシャリスト試験に合格した

今回 2023 年春期のネットワークスペシャリスト試験を受験して合格できた。 後から振り返ることができるように、受験に関する諸々について書き留めておく。 受験のモチベーションとしては、ネットワークについて広く浅く復習しておきたい気持ちになったため…

Linux の Network Namespace と dhcpcd / dnsmasq で DHCPv4 を試す

ISC DHCP 1 のメンテナンスが 2022 年末で終了してしまった。 ISC によると DHCP サーバの実装については Kea DHCP 2 への移行が推奨されている。 ただ、ISC DHCP には DHCP クライアントの実装も含まれていた。 ところが Kea DHCP には DHCP クライアントが…

BIRD と Network Namespace で BGP-4 を使ったダイナミックルーティングを試す

BIRD 1 (The BIRD Internet Routing Daemon) はルーティングプロトコルを実装した OSS のひとつ。 今回は、そんな BIRD を Network Namespace と組み合わせて BGP-4 を使ったダイナミックルーティングを設定をしてみる。 なお、現在 (2023-06-22) の BIRD は…

BIRD と Network Namespace で OSPFv2 を使ったダイナミックルーティングを試す

BIRD 1 は The BIRD Internet Routing Daemon の略で、ルーティングプロトコルを実装した OSS のひとつ。 今回は、そんな BIRD を Network Namespace と組み合わせて OSPFv2 を使ったダイナミックルーティングを設定をしてみる。 なお、現在 (2023-06-17) の…

BIRD と Network Namespace で RIPv2 を使ったダイナミックルーティングを試す

BIRD 1 は The BIRD Internet Routing Daemon の略で、ルーティングプロトコルを実装した OSS のひとつ。 今回は、そんな BIRD を Network Namespace と組み合わせて RIPv2 を使ったダイナミックルーティングを設定をしてみる。 なお、現在 (2023-06-16) の …

BIRD と Network Namespace でスタティックルーティングを試す

BIRD 1 は The BIRD Internet Routing Daemon の略で、ルーティングプロトコルを実装した OSS のひとつ。 今回は、そんな BIRD を Network Namespace と組み合わせてスタティックルーティング (静的経路制御) の設定をしてみる。 なお、今回試す内容は ip(8)…