今回 2023 年春期のネットワークスペシャリスト試験を受験して合格できた。 後から振り返ることができるように、受験に関する諸々について書き留めておく。
受験のモチベーションとしては、ネットワークについて広く浅く復習しておきたい気持ちになったため。 ネットワークスペシャリスト試験を受けるのは、これが初めての経験だった。 IPA1 の試験を受けるのは 2017 年秋期に情報処理安全確保支援士試験を受けて以来なので約 6 年ぶりになる。
もくじ
試験内容について
ネットワークスペシャリスト試験の内容は午前 I, II と午後 I, II の 4 つに分かれている。 すべての内容で基準点 (60 / 100 点) を満たせば合格になる。
今回の受験におけるスコアは以下のとおり。
午前 I と II については四択の選択問題で、午後 I と II は記述問題になっている。 午前 I は他のスキルレベル 4 の試験と共通のため、午前 II 以降が試験で独自の問題になる。
午前 I については、別のスキルレベル 4 の試験で基準点以上を 2 年以内に取っている場合、申請すれば受験が免除される。 ただし、今回のケースでは、前述したとおり IPA の試験自体が 6 年ぶりの受験だったので関係がなかった。
勉強方法について
まず午前問題は、基本的に過去に出題された問題がほとんどそのまま出題されるため、ひたすら過去問を空き時間に解いた。 ただし、基準点を大幅に超えた点数を取っても合否には影響しないため、過去問で 80% くらい解けるようになった時点で勉強は打ち切っている。
午前問題の中でも午前 I は出題範囲が広いことから、午前対策のほとんどの時間をこちらに使った。 一方で午前 II については、特に何もしなくても最初から 80% 前後は取れることが分かった。
午後問題についても、基本的には過去問を解いて対策した。 これは問題文に慣れるのと、どういった回答が正答として扱われるのかを把握するため。
午後問題に関しては、出題される内容がそれなりに詳細なので、教科書などを眺めるだけで対策するのはなかなか難しい印象を受けた。 出題される内容について、自分が過去に業務で扱ったことがあるか、あるいは個人的に検証したことがあるかの方が重要に感じる。 もちろん、単なる知識を問う問題もそれなりに出るので、そこでの失点を防ぐためには教科書的な知識量も重要ではある。
出題範囲や、自分の中で理解が足りていない部分を確認するためには、以下の書籍を購入して読んだ。
所感について
学生時代に、夏休みを丸ごと勉強に費やした上で、なんとか基本情報技術者試験に合格できたことが今でも印象に残っている。 その頃は、IPA の高度区分に合格することは夢のまた夢のように感じていた。 それが年月を経て現実的に合格できるようになることを考えると、同じ分野を継続して学習することで得られる力を実感している。
- 独立行政法人 情報処理推進機構↩