OpenCL は、CPU や GPU など様々なプラットフォームを抽象化して並列計算に用いるためのフレームワーク。 今回は Ubuntu 16.04 LTS の環境に Intel の CPU ランタイムをインストールしてみる。
使った環境は次の通り。
$ cat /etc/lsb-release DISTRIB_ID=Ubuntu DISTRIB_RELEASE=16.04 DISTRIB_CODENAME=xenial DISTRIB_DESCRIPTION="Ubuntu 16.04.6 LTS" $ uname -r 4.4.0-148-generic
下準備
利用できる OpenCL のランタイムを確認するために clinfo
パッケージをインストールしておく。
$ sudo apt-get -y install clinfo
初期の状態では何も利用できない。
$ clinfo
Number of platforms 0
Intel CPU Runtime をインストールする
最初に、インストールに必要なパッケージをインストールしておく。
$ sudo apt-get -y install lsb-core
Intel CPU Runtime は以下の Web サイトからダウンロードする。
上記からはいくつかのプラットフォーム向けのランタイムがダウンロードできる。
その中でも Intel® Xeon® Processor or Intel® Core™ Processor
を選択する。
ダウンロードしたファイルを解凍する。
$ tar xvf l_opencl_p_18.1.0.015.tgz $ cd l_opencl_p_18.1.0.015/
インストールスクリプトを実行する。
$ sudo sh install.sh
次のような手順で選択すればインストールできる。
5 (Installation) -> q (pager) -> accept -> 2 (I do NOT consent to the collection of my Information) -> 1 (Accept configuration and begin installation [ default ])
インストールが完了したら、先ほどと同じように clinfo
コマンドを実行する。
次のように CPU Runtime が表示されれば上手くいってる。
$ clinfo | grep -A 3 "Number of platforms" Number of platforms 1 Platform Name Intel(R) CPU Runtime for OpenCL(TM) Applications Platform Vendor Intel(R) Corporation Platform Version OpenCL 2.1 LINUX
いじょう。
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