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情報処理安全確保支援士試験に合格した

お仕事でセキュリティ関連のデータセットも扱う機会が出てきたので、勉強がてら受けてみた。 今回は、受験に関する諸々について書き留めておく。

情報処理安全確保支援士試験について

情報処理安全確保支援士試験というのは、旧情報セキュリティスペシャリスト試験の名前が変わったもの。 IPA が主催している点や、出題範囲やスキルレベルについては旧制度を引き継いでいる。

www.ipa.go.jp

旧制度とは、試験に合格すると情報処理安全確保支援士という士業に登録できる点が異なる。 逆を言えば、登録しない限り「情報処理安全確保支援士」は名乗ることができない。 登録していない場合、書類などには「情報処理安全確保支援士試験合格」とか書くことになる。

支援士に登録したときのメリットは「情報処理安全確保支援士」という名前が名乗れることだけ。 士業といっても、特に独占業務が遂行できるといったものはない。 代わりに、支援士の名称を維持するには毎年お金を払って講習を受ける必要がある。 金額としては、まず登録するときに 1 万円かかるのと、その後の維持費が 3 年間で 15 万円かかるらしい。

講習についても、今のところその金額に見合ったものではないようだ。 なので、とりあえず今の段階では登録はしないつもりでいる。 ちなみに、試験に合格さえしていれば登録自体はいつでもできるようになっている。

試験内容について

試験内容は午前 I, II と午後 I, II に分かれている。 全ての内容で基準点 (60 / 100 点満点中) 以上を取ると合格になる。 今回のスコアはこんな感じだった。

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午前 I, II は四択の選択問題で、午後 I, II は一部選択の記述式になっている。 午前 I については別のスキルレベル 4 (ネットワークスペシャリストなど) の試験と共通で、午前 II 以降が独自の問題となる。

午前 I については、別のスキルレベル 4 の試験で基準点以上を 2 年以内に取っていると、申請すれば免除されるらしい。 今回のケースでは、IPA の試験自体が学生以来 10 年ぶりの受験だったので関係なかった。

勉強方法について

勉強方法については、ひとまず一通りの知識を確認しておくために次の本を読んだ。 知らなかったり理解が浅いところについては改めて調べていく感じ。 それ以外は、ほとんど過去問を解くことに時間を費やした。

平成29年度【春期】【秋期】情報処理安全確保支援士 合格教本

平成29年度【春期】【秋期】情報処理安全確保支援士 合格教本

午前問題については Web やアプリで空き時間にひたすら反復するのが良いと思う。 似たような問題が例年出るので、基本的に暗記するだけで通る。

情報処理安全確保支援士過去問道場|情報処理安全確保支援士.com

午後問題については長文を読み解いて回答する必要があるので、こちらは暗記だけでは難しい感じ。 過去問をプリントアウトして何年か分を解いてみることで対策した。

IPA 独立行政法人 情報処理推進機構:過去問題

午後問題で印象的だったのは、設問に「具体的に」と書かれていない限りは概念さえ答えられれば良いということ。 書かれていなければ「これをこうすれば良い (実際にどうやるかは知らん)」というスタンスでも正解になる。 これに気づくまで「もっとちゃんと説明しないと・・・」と回答方法に悩むことが多かった。

受験した感想

学生時代に IPA の試験を受験したときは、午後問題がひたすら難しいと感じていた覚えがある。 今回は、特にそういった印象は受けなかった。 ここらへんは、実務の経験の有無が影響してくるのかもしれない。 ただ、午後問題は一つのトピックについて深掘りしていく感じなので、問題との相性はあるんだろうな。