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技術系のこと書きます。

GNU Coreutils の shred でストレージのデータを削除する

HDD や SSD といったストレージを廃棄あるいは売却するとき、単に保存されているファイルを削除しただけでは復元のリスクが高い。 これは、本のメタファーでいえば索引の部分を消しただけで本文は丸々残っている、といった状況になっているため。 そこで、何回かデータを実際に上書きすることで復元のリスクを低減させることが望ましい。 今回は GNU Coreutils の shred を使ってランダムなデータをストレージに書き込んでみる。

使った環境は次の通り。

$ sw_vers
ProductName:    Mac OS X
ProductVersion: 10.14.5
BuildVersion:   18F132

まずは Homebrew で GNU Coreutils をインストールしておく。

$ brew install coreutils

続いて、データを消去したいストレージのデバイス名を diskutil list で確認しておく。 今回であれば /dev/disk2 にあった。

$ diskutil list
...(snip)...

/dev/disk2 (external, physical):
   #:                       TYPE NAME                    SIZE       IDENTIFIER
   0:     FDisk_partition_scheme                        *80.0 GB    disk2

あとは、このデバイスを -v オプションで指定して shred コマンドを使うだけ。 デフォルトではランダムなデータを 3 回に渡って書き込むことになる。

$ sudo shred -v /dev/disk2
shred: /dev/disk2: pass 1/3 (random)...
shred: /dev/disk2: pass 1/3 (random)...69MiB
shred: /dev/disk2: pass 1/3 (random)...144MiB
shred: /dev/disk2: pass 1/3 (random)...219MiB
shred: /dev/disk2: pass 1/3 (random)...293MiB
...(snip)

いじょう。