Raspberry Pi はシリアル接続のルートを確保しておくと、操作するのにディスプレイやキーボードを用意する必要がない。 最終的にネットワーク越しに SSH などで操作するにしても、初期のセットアップで楽ができる。
今回使ったシリアルコンソールケーブルはこちら。 このケーブルには PL2303 というチップが使われている。
Raspberry Pi ラズベリーパイ用の USB?TTLシリアルコンソールのUSB変換COMケーブルモジュールのケーブル
- 出版社/メーカー: GAOHOU
- メディア: エレクトロニクス
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使った環境は以下の通り。
$ sw_vers ProductName: Mac OS X ProductVersion: 10.14.2 BuildVersion: 18C54
ドライバをインストールする
Homebrew でチップ名を検索するとドライバが見つかる。
$ brew search PL2303
==> Casks
homebrew/cask-drivers/prolific-pl2303
インストールする。
$ brew install homebrew/cask-drivers/prolific-pl2303
シリアルコンソールケーブルを Mac につなぐ
あとは Mac にシリアルコンソールケーブルをつなぐとデバイスを認識する。
$ ls /dev/ | grep tty.usb
tty.usbserial
もし、上記だけでは認識しない場合は macOS のセキュリティ機能でドライバがブロックされている恐れがある。 「システム環境設定 > セキュリティとプライバシー > 一般」で確認しよう。
ケーブルの端子を GPIO につなぐ
つづいてはケーブルの端子を Raspberry Pi の GPIO につなぐ。
公式サイトの記述によると GPIO14 と GPIO15 が、それぞれ TX と RX に対応している。
ケーブルの端子は緑が TX で白が RX に対応している。 上記の通り GPIO14 と GPIO15 につなごう。 黒は GND なので、適当な GND ピンにつないでおく。
赤は 5V 出力なので使わない。 下手に GND なんかにつなぐとショートする恐れがあるので注意しよう。
あとは screen
コマンドを使ってデバイスに接続するだけ。
ボーレートはデフォルトで 115,200 bps に設定されている。
$ screen /dev/tty.usbserial 115200 ...(snip)... Raspbian GNU/Linux 9 raspberrypi ttyAMA0 raspberrypi login:
ちなみに、ドライバがいまいち不安定なので取り扱いに注意を要する。 たまに暴走して OS がシャットダウンできない事態に陥ったり。 使い終わったら macOS ごと終了させてケーブルを抜く、というオペレーションをするのが安全そうかな。