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技術系のこと書きます。

電球形蛍光灯を買ったけどすぐに LED 電球を買い直した話

今回は、珍しくコンピュータではなく照明器具の話題で。 実際にやった (やらかした) のは今から 2 年ほど前のこと。 照明の節電と長寿命化のために電球形蛍光灯を選んでみたら失敗した、という話。

今となっては電球形蛍光灯と LED 電球の価格差はだいぶ縮まってきている。 なので、これから電球形蛍光灯をあえて選ぼうという人も減ってきているはず。 とはいえ、同じ失敗をする人がいるとも限らないので、今さらながら書いてみることにした。

照明を見直したきっかけ

ことの始まりは、今住んでいる賃貸マンションが初期状態で廊下などの照明ソケットに白熱電球を入れていることだった。 ただ、白熱電球は寿命が短いので、だいたい半年から一年くらいするとフィラメントが切れてしまう。 最初こそ同じタイプの白熱電球を買って付け替えていたんだけど、何度も交換するうちにうんざりしてきた。

最初に購入してたのは、こういうやつ。 廊下なんかで使われるソケットは基本的には E26 口金というやつを選べば良いようだ。 以下の商品であれば、定格電力は 54W で定格寿命は 1,500 時間となっている。 Amazon の購入履歴を見ると当時の価格は ¥369 だった。

パナソニック レフ電球(屋内用) E26口金 100V60形 散光形(ビーム角=60°)

パナソニック レフ電球(屋内用) E26口金 100V60形 散光形(ビーム角=60°)

代替製品の検討

続いて、節電と長寿命化を狙って電球形蛍光灯か LED 電球への交換を考えた。 両者を比較すると、消費電力の面でも定格寿命の面でも LED 電球の方が勝っている。 ただ、当時は電球形蛍光灯なら LED 電球の 1/2 ~ 1/3 くらいの値段で買うことができた。 今だと LED 電球の普及が進んだことで、両者の価格差はもっと縮まっている。 とはいえ、同じ会社で同じシリーズならやはり電球形蛍光灯の方が安く買える。

例えば以下の商品であれば、定格電力が 11W で定格寿命が 10,000 時間となっている。 白熱電球に比べると定格電力で約 1/5 だし、定格寿命は約 6 倍になる。

パナソニック 電球形蛍光灯 パルックボール 電球60W形相当 口金直径26mm 電球色相当 EFD15EL11E

パナソニック 電球形蛍光灯 パルックボール 電球60W形相当 口金直径26mm 電球色相当 EFD15EL11E

実際に購入したのは上記の旧モデルだけど、当時は ¥400 で購入できた。 製品の値段が白熱電球と大差ないことを考えると、しめしめこれは良さそうだぞとなった。 しかし、実際に購入して交換してみると、思った以上にデメリットがある。

具体的には、照明が点灯するまでに大きなディレイ (遅れ) があるため。 一般的な蛍光灯を使ったことがある人なら、スイッチを入れてから「・・・チチッ、パッ」という感覚が分かると思う。 それと、完全に明るくなるまでつけっぱなしでしばらく (数分) かかる。 考えてみれば当たり前のことなんだけど、電球形蛍光灯はその特性を完全に引き継いでしまっている。

実際に使うまでは、そんなコンマ数秒の遅れがあっても気にならないだろうと思っていた。 しかし、元々が白熱電球を使っていた場所にそれを交換すると、これがもう気になって仕方がない。 スイッチを入れてから、ほんの少しの間を置かないと明るくならないだけで、こんなにストレスになるとは思わなかった。

LED 電球の買い直し

結局、それから我慢しきれずに LED 電球を買い直すことになった。 例えば、以下の商品なら定格電力が 4.9W で定格寿命が 40,000 時間に及ぶ。 電球形蛍光灯と比べても電力で約半分、寿命は 4 倍になる。 白熱電球と比べれば電力は約 1/11 で、寿命に至っては約 26 倍の計算になる。 何より、使い勝手が白熱電球とほとんど変わらず、点灯までのディレイがないし光量が変化したりもしない。

実際に購入したのは上記の旧モデルだけど、当時は ¥752 だったようだ。 電球形蛍光灯と比較したとき、金額的には大差なくても定格電力の差を考えるとペイするのは相当先のことだった。 それもあって最初、電球形蛍光灯を選んだように思う。 もちろん、白熱電球との比較であれば製品の寿命的にすぐペイできるんだけど。

ところで上記の商品は白熱電球 40 形相当、となっている。 つまり、白熱電球であれば 40W タイプに相当することになる。 あれ、じゃあ最初に出てきた白熱電球よりも暗いの?というと、そんなこともなかった。 どうやら LED 電球は前者二つに比べると明るく感じやすいのか、一つ大きさを落としたくらいでちょうど良いらしい。 実際に購入して、今使っている製品も 40 形相当なんだけど元の白熱電球に比べて暗いという感じは全くない。 また、サイズが小さい方が価格が安いというメリットもある。

ということで、実際に電球形蛍光灯を使っていたのは一ヶ月くらいだったようだ。 安物買いの銭失いとは、正にこのこと。 ちなみに、当たり前だけど交換した LED 電球は 2 年経った今も元気に我が家を照らしている。

ところで「賃貸だから長寿命の照明器具を買ってもなあ」と購入に消極的な考えを持つ必要はないと思う。 というのも、元々ついている電球を、取り外して保管しておけば済む話なので。 別の家に引っ越すときは、保管していたものに付けなおして、自分で購入したものは引越し先に持って行けば良い。 ソケットの規格は日本に住んでいる限りは変わらないだろうから、また使うことができるはず。