Linux
表題のとおりなんだけど、NumPy の empty() や zeros() は呼び出した直後はメモリの RSS (Resident Set Size) が増えない。 ようするに、呼び出した直後は配列に物理メモリが割り当てられていない、ということ。 今回は、そのせいでちょっとハマったのでメモ…
Ubuntu 20.04 LTS のサーバ版をインストールした場合には、デフォルトでは GUI 環境が用意されない。 しかし、後から必要になる場合もある。 今回は、そんなときどうするかについて。 なお、必要な操作は Ubuntu 18.04 LTS の場合と変わらなかった。 使った…
Docker では、ボリュームという機能を使うことで、ホストや外部のストレージをコンテナにマウントできる。 今回は、それらについてざっと使い方を見ていく。 紹介するボリュームの種類は次のとおり。 bind mount volume mount tempfs mount 使った環境は以下…
シェルスクリプトを書いていると、数値をゼロパディングする必要に迫られることがある。 たとえば、ファイル名や日付を処理するときに多い。 結論から先に述べると、数値のゼロパディングは printf(1) を使うことで実現できる。 使った環境は次のとおり。 $ …
勾配ブースティング決定木を扱うフレームワークの CatBoost は、GPU を使った学習ができる。 GPU を使うと、CatBoost の特徴的な決定木の作り方 (Symmetric Tree) も相まって、学習速度の向上が見込める場合があるようだ。 今回は、それを試してみる。 使っ…
Linux システムでは ltrace(1) を使うことで共有ライブラリの呼び出しを調べることができる。 今回は、いくつかの例を用いて使い方についてざっくりと見ていく。 使った環境は次のとおり。 $ cat /etc/lsb-release DISTRIB_ID=Ubuntu DISTRIB_RELEASE=18.04 …
表題のとおり TCP/IP に関する本を書きました。 今回は、そのご紹介です! Linuxで動かしながら学ぶTCP/IPネットワーク入門作者:もみじあめAmazon どんな本なの? Linux を使って実際にネットワークを組んで動かしながら TCP/IP について学べる本です。 実際…
今回は、Linux の Network Namespace と radvd / dnsmasq を使って IPv6 の SLAAC を試してみる。 IPv6 では、アドレスの自動設定にいくつかのやり方がある。 SLAAC というのは、そのひとつで RFC 4862 で定義されている IPv6 Stateless Address Autoconfigu…
久しぶりに VXLAN について調べたところ、カーネルの機能で VXLAN インターフェイスが作れるようになってたので試してみた。 ここでいう VXLAN というのは、RFC7348 で定義されている Virtual eXtensible Local Area Network というプロトコルを指す。 この…
先日リリースされた VirtualBox 6.0 からは AMD の CPU で、6.1 からは Intel の CPU で Nested Virtualization がサポートされた。 Nested Virtualization というのは、仮想マシンの中に仮想マシンを入れ子に作ることを指す。 ようするに、仮想マシンをマト…
今回は Ubuntu 18.04 LTS を使って、Sphinx の PDF をビルドする方法について。 使った環境は次のとおり。 $ cat /etc/lsb-release DISTRIB_ID=Ubuntu DISTRIB_RELEASE=18.04 DISTRIB_CODENAME=bionic DISTRIB_DESCRIPTION="Ubuntu 18.04.3 LTS" $ uname -r …
今回は、Ubuntu 18.04 LTS で利用できるフォントの一覧を得る方法について。 結論から先に述べると fc-list コマンドを使えば良い。 使った環境は次のとおり。 ちなみに、相当古い Ubuntu でも同じ方法が使えるみたい。 $ cat /etc/lsb-release DISTRIB_ID=U…
今回は、表題の通り x86/x86-64 の GNU/Linux でシステムコールをアセンブラから呼んでみる。 システムコールは、OS (ディストリビューション) のコアとなるカーネルがユーザ空間のプログラムに向けて提供しているインターフェースのこと。 なお、アセンブラ…
今回は、色々な Unix 系 OS の crypt(3) について調べたら、過去の経緯などが分かって面白かったという話について。 crypt(3) というのは、標準 C ライブラリの libc ないし libcrypt で実装されている関数のこと。 調査した Unix 系 OS というのは、具体的…
以前、Docker コンテナ内で Docker ホストと同じユーザを使う方法として、以下のような記事を書いた。 ちょっと強引だけど /etc/passwd と /etc/group をコンテナからマウントすることで不整合をなくしてしまう、というもの。 blog.amedama.jp ただ、上記の…
Docker コンテナで Docker ホストのボリュームをマウントすると、パーミッションの問題が生じることがある。 これは、ホストで使っているユーザとコンテナで使っているユーザで UID と GID の不一致が起こるため。 今回は、それらの問題を解決する方法の一つ…
リモートにあるサーバで動かしている Docker コンテナ上の X アプリケーションの GUI をローカルのマシンから確認したいと思った。 そこで、Docker コンテナとローカルマシンの間で X11 Forwarding してみることにした。 やってみると意外と手間取ったので記…
Vagrant や Docker のイメージの中には APT のリポジトリが決め打ちになっているものがある。 高速なミラーリポジトリが使えないとアップデートが遅くて作業に難儀することになる。 今回は、そんなときの解決方法について。 使った環境は次の通り。 $ cat /e…
dd コマンドの進捗を確認したいときは macOS であれば SIGINFO を、Linux (GNU Coreutils) であれば SIGUSR1 を送れば良い。 また、GNU Coreutils の dd には status=progress というオプションもある。 macOS まずは macOS から。 使った環境は次の通り。 $…
インターネットに直接つながっていないマシンというのは意外とよくある。 とはいえ、そういったマシンでも当然のことながらセットアップ等の作業は必要になる。 その際、作業に必要なファイルは大抵の場合に SCP などで転送することになると思う。 とはいえ…
OpenCL は、CPU や GPU など様々なプラットフォームを抽象化して並列計算に用いるためのフレームワーク。 今回は Ubuntu 18.04 LTS + NVIDIA Tesla T4 の環境に OpenCL の NVIDIA CUDA ランタイムをインストールしてみる。 使った環境は次の通り。 $ cat /et…
OpenCL は、CPU や GPU など様々なプラットフォームを抽象化して並列計算に用いるためのフレームワーク。 今回は Ubuntu 16.04 LTS の環境に Intel の CPU ランタイムをインストールしてみる。 使った環境は次の通り。 $ cat /etc/lsb-release DISTRIB_ID=Ub…
(2019-09-22 追記) NVIDIA-Docker2 は現在では非推奨 (Deprecated) な方法となっています。 代わりに NVIDIA Container Toolkit を使ってください。 blog.amedama.jp ニューラルネットワークに代表される機械学習の一部のアルゴリズムでは、学習する上で大量…
何処からかファイルをダウンロードしたときは、念のためハッシュ値が合っているか確認する場合があると思う。 今回は、そんなハッシュ値の検証をワンライナーでやる方法について。 シェルスクリプトとかで使うと便利だと思う。 動作確認に使った環境は次の通…
今回は Linux Bridge (ネットワークブリッジ) でタグ VLAN (IEEE 802.1Q) を使う方法について。 設定が足らなくてだいぶ悩んだのでメモしておく。 使った環境は次の通り。 $ cat /etc/lsb-release DISTRIB_ID=Ubuntu DISTRIB_RELEASE=18.04 DISTRIB_CODENAME…
今回は Unix ライクなシステムにおける python* コマンドの振る舞いと、処理系のバージョンについて色々と書いてみる。 きっかけは、以下のブログ記事を目にしたため。 rheb.hatenablog.com 上記のブログでは Red Hat Enterprise Linux 8 に搭載される予定の…
Ubuntu を使っていて、このコマンドってどんな処理してるんだろうなーとか気になったときにソースコードを取り寄せる方法について。 使った環境は次の通り。 $ cat /etc/lsb-release DISTRIB_ID=Ubuntu DISTRIB_RELEASE=18.04 DISTRIB_CODENAME=bionic DISTR…
ふと Linux ディストリビューションのユーザ認証周りについて気になって、その中でも特に UNIX パスワード認証について調べてみた。 UNIX パスワード認証というのは、Linux に限らず Unix 系のディストリビューションで広く採用されているパスワードを使った…
ソースコードから Python をインストールするとき、環境によってはビルドされないモジュールが出てくる。 今回は、どんなモジュールがビルドされなかったかを確認する方法について。 先に結論から書くと、ビルドされなかったモジュールがあるときはログにメ…
Docker イメージというと、一般的には既存の Docker イメージをベースにして作る機会が多い。 そうしたとき Dockerfile にはベースとなるイメージを FROM 命令で指定する。 とはいえ、既存のイメージをベースにしない、まっさらな状態からイメージを作ること…